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2005~2013の記録


by たかいとこすきな よだえもん

大竹投手は何故勝てないのか

6月17日の試合終了後、防御率3.92。これは、阪神・安藤と同じだ。しかし、勝敗は、2勝9敗と6勝4敗と全然異なる。チーム事情にもよるが、6月17日付けの中国新聞カープ情報にあるように「味方に点を取ってもらった次の回だけ投球がおかしくなる」が最大の要因だろう。

6月17日の対日本ハム戦では、先頭打者を四球で出すことはなかったが、カウントを悪くして、ストライクを取りにいくボールを痛打された。ストレート、シュート、スライダーと、球速の変わらない球種を多投し、単調にもなった。ドロップカーブやフォークボールを持っているにも関わらず、それを使用しないのは何故か。



大竹投手本人に聞いてみないと判らないが、推測するに「投手は、ストレートで抑えるべき」という美学にも似た考えが強くあるに違いない。それは、2004年、永川に代わり、抑えを任され、防御率3.18、17セーブを挙げたことが大きいのではないか。先発投手になっても、その当時の感触を忘れられず、初回から毎回、抑え役に徹している気がする。それは、150km/h近いストレートを持ち、タフな体力があるからであり、自分のパワーを制御できず、持て余しているのではないか。

現代の野球において、大竹のような本格派は希少で魅力的でもある。しかし、今季の投手成績上位をみると、ストレートの速さよりも、コントロール重視の技巧派が多い。得てして、球速の速い投手は、コントロールが悪いものだが、大竹も勝利数を増やすためには、コントロール重視、特に、ピンチにおける精度の高い制球を磨く必要がある。

大竹は、自分がマウンドに立った時、好守備をした選手に対し、チェンジの際に暖かく向かえている。それはそれで、とても良いことではあるが、どこか、人の良さ・幼さを感じてしまう。大竹自身からではなく、野手が大竹に握手を求めるようになった時、初めて、真のエースと呼ばれるに違いない。
by takaitoko | 2008-06-18 01:03 | 広島東洋カープ